夏の暑いに食べるそうめんや冷や麦
のど越しも良くつるつると食べれるし、ひんやり冷たく後味もさっぱり♪
ときには温かいにゅうめんとしても大活躍するそうめん・ひやむぎ達
けどその違いって・・・知ってますか?
めんのエトセトラ
つくりかたのちがい
製法別で分類すると・・・
そうめん
小麦粉を塩水でこねて生地を作り、油を塗りながら手を使って細く延ばす麺
ひやむぎ・うどん
平らな板と麺棒を使って生地を薄く延ばし、刃物で細く切る麺
そうめんは伸ばす工程で油を使っているのですね
太さのちがい
その中でも太さが区別するポイント
手延べ | 機械製麺 | 100g当りの カロリー | |
---|---|---|---|
そうめん | 長径1.7mm未満 | 長径1.3mm未満 | 124 kcal |
冷や麦 | 長径1.7mm未満 | 長径1.3mm以上、 1.7mm未満 | 124 kcal |
うどん | 長径1.7mm以上 | 長径1.7mm以上 | 105 kcal |
きしめん | 幅4.5mm以上、 厚さ2.0mm未満 | 幅4.5mm以上、 厚さ2.0mm未満 | 137 kcal |
ついでに100g当りのカロリーも載せてみました
おおよその数値ではありますが、そうめんも冷や麦もあまり変わらないことがわかりました
その点うどんは他の面に比べカロリーは若干低く意外でした(>_<)
きしめんに使う小麦粉は中力粉を使います
きしめんはうどんよりも濃い塩水を使うため、コシのある麺になります
めんの色々
そうめんのはてな
素麺は日本国内では奈良県桜井市が発祥の地とされております
そうめんのもととなったのは、中国の「索餅(さくべい)」という唐菓子で、小麦粉と米粉を水で練り、塩を加えて、縄状にしたものです
当時は富裕層の高級なお菓子だっだそうです
またこんな話も・・・
今から約1200年以上前、現在の奈良県にある三輪山の神社で疫病に苦しむ人々を救おうと祈願が行われました
神の啓示を賜り、三輪の里に小麦が栽培され、その小麦をこねて延ばして糸状にしたものが、そうめんの起源と伝えられています
神事に起源がある為、現在でもご神前に奉納する神社もあるようです
名前の由来として
索餅(さくべい) ➡ 索麺(そうめん) ➡ 素麺(そうめん)
と変化していったそうです
冷や麦のはてな
うどんや冷や麦は鎌倉~室町時代にかけ日本にやってきました
当時は切り麦と呼ばれていたそうです
素麺を手延べするのに対し、冷や麦は麺棒で伸ばし包丁で切っていました
そして熱い汁でたべるのが“あつむぎ”、水で冷やして食べるのが“ひやむぎ”となったようですが、詳しい事はわかっていないそうです・・・
うどんのはてな
うどんのルーツは様々な説があります
奈良時代に遣唐使によってもたらされたワンタンの様な食べ物がルーツという説
平安時代に空海が四国に伝えたとする説・・・
いづれも時期や発祥の地もばらばらです
当時のうどんは団子汁状のもの・・・
小麦粉をこねて薄く伸ばし、包丁で細長く切って仕上げる切り麺は、室町時代に日本で誕生したという説が有力です
それが江戸時代の初期からうどん屋の商品として発展したようです
名前の由来として
餛飩(こんとん) ➡ 温飩(うどん) ➡ 饂飩(うどん)
と変化していったそうです
きしめん
きしめんも歴史が長い分諸説あるようで・・・
その一つ
きしめんは中世に中国から渡ってきた僧侶が伝えたという説
小麦粉を練って平たくのばし、竹筒を使って丸く抜きます
それを茹でてきな粉をかけて食べていたのが始まりだそうです
他には
●御三家の紀州藩の殿様が名古屋を訪れた際に伝えた紀州めん説
●野鳥狩りで仕留めたキジの肉を入れて食べていた雉めん説
●名古屋城築城に携わった人夫たちへ一斉に出せるようにと早く茹で上がる平打ちめんになった説
●現在の刈谷市今川が発祥の平打ちめんひもかわうどんが東海道経由で名古屋に伝わった説
これだけの諸説があるとは驚きです(゚Д゚;)
おまけ
たまにそうめんや冷や麦に赤や緑のめんが入っているのを見たことはないですか?
白い面の中に色が入るとそれだけで何だか華やかな感じになります
たべる器に入っているとちょっとテンション上がりますよね!(^^)!
本来この着色された麺は、店先に並べたとき冷や麦と素麺の区別を簡単につけられるように、製麺所が冷や麦の麺束に目印として入れていたものです
主に関東地方を中心に1980年代後半まで続いていましたが、1990年代には区別という目的より見た目の彩の為に入れているそうです
さいごに
近年の研究で、そうめんと冷や麦では甘さが違うというデータがあるんです
その実験データ上では、麺が細いそうめんより、少し麺が太めの冷や麦のほうが甘み、旨みが強いことが分かったんです
同じ素材でも味が変わってくるなんて・・・めんは奥が深いですね(#^^#)
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